上手な子育て方法:干渉しない

ヘリコプターペアレント(和訳:モンスターペアレント)の過剰な保護や干渉は果たし子供によいか?最近ではもはや日常の用語で使われている。

University of California, Berkeleyの臨床と発達心理学者Diana Baumrindは、理想な親は子供との関わり合いし、きちんと応えて、そして高い目標を設定するが、子供の自立性を尊重すと話した。

このような毅然とした親は最良の子供と関わり合いの度合いを理解し、甘やかしと関わりの低い親もしくは支配的と過剰な関わりの親より、学術力、心理的及びに社会性の高い子供を育成している。

「毅然とした親は子供のモチベーション(やる気)を高めるのに手助けしている。」 Stanford Universityの社会と発達心理学者のCarol Dweckは毅然とした親がなぜ高いモチベーションの子供を育てることが可能かについて研究を行っていた。

Carol Dweckは2つのグループの子供にパズルを遊ばせて、一つのグループの子供に賢いとか、あたなならできるとか話しかけた。もう一つのグループの子供には何も言わないで実験を行った。結果は何も言われていないグループの子供はやる気が高く、難しいパズルをどんどんチャレンジしていく。

「彼らはより高い自信が持ていて、そこからパズルを解く過程において高い技術を持っていることを示している。」

矛盾のように思えるが、子供の才能や能力を褒め称えるのは子供の自信を喪失させることになる。難しいパズルが解けなかった時は子供自身の『賢い』ステータスを失うリスクがあると気づき、その恐怖から解放するためより単純なパズルを選んで解く。

Dr. Carol Dweckの研究結果はDr. Baumrindの見解が一致しており、限定的な干渉の子供はより感情性と学術力の高い結果をもたらす。Dr. Baumrindは25年キャリアを持つ臨床心理学者で、子供の心理治療に勤めていた。

「最も幸せな、最も成功した子供達の親は、子供ができることもしくは子供がやろうとすることを子供に委ねる。親の自己満足のためではなく、子供のニーズを満たすための行動を取っているからだ。」

子供の成長に最も重要なタスクは、現実と一致して子供自身が自立できる感覚を養うことと自信を身につけること。もし赤ちゃんが歩き出す頃にまだ歩けないようにと扱うと、彼/彼女は自信を無くしてしまい、それは現実とは掛け離れたということだ。これはまさしく毎晩子供の宿題を手伝ったり、子供に頻繁に電話やメールに安否確認、願書の志望動機を手直すこと等と同じことだといえる。

「何かが子供自分でできたとなると、親は良い仕事したと自分自身を褒めて、そして次の目標に移す。続きに不必要な介入は子供自身に悪く感じさせてしまったり、親のした事に怒りを覚える。」

子供の失敗やミスを起こすことは潜在的より大きなリスクを引き起こす可能性がある。親の仕事としてそれらの潜在的なリスクを最小限にとどめる。それで親はどういうリスクを許容してよいだろう?「数時間と友人とショッピングモールに行くことにおいて、通常11歳の子供は自分自身の面倒を見ることができる。例えば子供が鞄を忘れたり、高い買い物をしたり、もしくは親と連絡するのを忘れたりしてもだ。」

「幼児にとって公園は未知の世界、子供にとって近所の子供と遊ぶのは楽しい時間、青少年にとって社会は広い世界、それぞれの場所は彼らに興味を注がれる。でも、それぞれの場所の伴うリスクは日常生活の一部である。しかし、成長とは子供が不安すら感じてしまうそれぞれの場所で適応力が自然に生まれることである。」

多くの保護者は自分の子供に不愉快なことをさせたくないと思っているが、私はそれが大きな間違いである。チャレンジが失敗し、子供に悲しい思いを覚えることは彼に大きな武器を手に入れることだ。『成功した失敗』は子供にとって成長の糧である。子供にすぐ手を差し伸べたり、過剰な保護をしたり、チャレンジを回避させたりするのは子供の成長の機会を失わせ、将来に大きな回避できない困難やチャレンジに対応する力を奪うと同じ。」

「良い親と悪い親の関わり合いの度合いについての境界線がくっきり別れている。例えば子供が数学の宿題をしたくない時、良い親は子供が良い学生でいてもらいたいためではなく、社会に進出のに必要な基礎的な数学力として子供に時間を掛けて説明する。その一方、幾度も時間を掛けて学校を探しては一緒に願書に記入して提出して、親と子供が一緒に『頑張れば』念願の学校に入れるという思い込みする親と比較すれば一目瞭然だ。こういう親の多くは自分が大卒というステータスだから、子供は当然のように大学に入ると思っている。」

上記二つの親どちらも支配的なスタンスをとっているが、前者は行動的に対して後者は心理的である。心理的な支配は子供の個性を殺してしまう。背中を押ること、方向性を決めること、褒め称えることの全てが外からの力を加えてあげると、子供の中から自らの背中を押し、進むべき道を決め、自分を褒め称えること等の力量は育てない。

良い親は暖かく、子供に限度のある干渉を設定しそれを超えない、心理的に恥や険悪感を与えない。親は子供への心配と常に向き合わなければならない。子供の仕事は成長すること、親の仕事は子供がどんな状況においても自ら判断を下すことができるのを信じ、そして親自身の不安を制御することだ。

Reference: 

  • http://www.nytimes.com/2012/08/05/opinion/sunday/raising-successful-children.html?pagewanted=all

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