甘やかされて育った子供の特徴

① 高い期待を抱いている

甘やかされて育った子供は全てのものが周到用意されていると期待している。彼らは例えばそれが目に見えるアイテムであろうか、学校での成績やスポーツチームのポジションであろうか、手にするために頑張ろうとしない。このような勤労意欲の欠如は子供の行動に様々な影響をもたらす。甘やかされて育った子供は目標を設定し、それに向けて達成した時の達成感や報酬感覚を理解できない。彼らは望まなくとも用意されていることを期待して、そして多くの場合彼らは成果一つも達成することができない。

② 怒りっぽい(かんしゃく)

かんしゃくは幼児の成長において避けられない過程の一つ。特に2歳前後の幼児は時折かんしゃくすることがある。ただし、甘やかされて育った子供は2歳以降も続いている。もし子供が3歳以降もかんしゃくが続いていれば、それは典型的に甘やかされている子供の特徴。甘やかされて育った子供は簡単に挫折し、その高い期待と相まってかんしゃくに発展する。

③ ルール無視、他人軽視

甘やかされて育った子供は自分を中心に行動する。そのため、彼らはルールを軽視し、そして日常的にもルールを無視する。その結果、彼らは自分の兄弟や友人とも歩み寄ろうとしない。甘やかされて育った子供は彼らの望んだものが用意されると期待し、もしルールによってそれらを手に入れられないとわかった時にはイライラして怒る、そして妥協も拒否する。彼らはルールへの尊重を欠いていると同じように、彼らはまた他の人への敬意を欠いている。彼らは自分の失礼な挙動によって周りの人に迷惑をかけていることすら理解できない。

④ 不平不満

甘やかされて育った子供は満足することが難しい。彼らはルールへの尊重や節度のある行動ができない、その結果常に多く要求する。そして、甘やかされて育った子供は簡単に飽きる、それは彼らがしばしば自分が持っていないものにだけ焦点を当てるためからだ。

Reference:

  • http://www.pal.ua.edu/discipline/spoiled_child.php
  • http://www.aces.edu/pubs/docs/H/HE-0718/HE-0718.pdf
  • http://www.happiestbaby.com/10-ways-to-raise-a-spoiled-child/

上手な子育て方法:干渉しない

ヘリコプターペアレント(和訳:モンスターペアレント)の過剰な保護や干渉は果たし子供によいか?最近ではもはや日常の用語で使われている。

University of California, Berkeleyの臨床と発達心理学者Diana Baumrindは、理想な親は子供との関わり合いし、きちんと応えて、そして高い目標を設定するが、子供の自立性を尊重すと話した。

このような毅然とした親は最良の子供と関わり合いの度合いを理解し、甘やかしと関わりの低い親もしくは支配的と過剰な関わりの親より、学術力、心理的及びに社会性の高い子供を育成している。

「毅然とした親は子供のモチベーション(やる気)を高めるのに手助けしている。」 Stanford Universityの社会と発達心理学者のCarol Dweckは毅然とした親がなぜ高いモチベーションの子供を育てることが可能かについて研究を行っていた。

Carol Dweckは2つのグループの子供にパズルを遊ばせて、一つのグループの子供に賢いとか、あたなならできるとか話しかけた。もう一つのグループの子供には何も言わないで実験を行った。結果は何も言われていないグループの子供はやる気が高く、難しいパズルをどんどんチャレンジしていく。

「彼らはより高い自信が持ていて、そこからパズルを解く過程において高い技術を持っていることを示している。」

矛盾のように思えるが、子供の才能や能力を褒め称えるのは子供の自信を喪失させることになる。難しいパズルが解けなかった時は子供自身の『賢い』ステータスを失うリスクがあると気づき、その恐怖から解放するためより単純なパズルを選んで解く。

Dr. Carol Dweckの研究結果はDr. Baumrindの見解が一致しており、限定的な干渉の子供はより感情性と学術力の高い結果をもたらす。Dr. Baumrindは25年キャリアを持つ臨床心理学者で、子供の心理治療に勤めていた。

「最も幸せな、最も成功した子供達の親は、子供ができることもしくは子供がやろうとすることを子供に委ねる。親の自己満足のためではなく、子供のニーズを満たすための行動を取っているからだ。」

子供の成長に最も重要なタスクは、現実と一致して子供自身が自立できる感覚を養うことと自信を身につけること。もし赤ちゃんが歩き出す頃にまだ歩けないようにと扱うと、彼/彼女は自信を無くしてしまい、それは現実とは掛け離れたということだ。これはまさしく毎晩子供の宿題を手伝ったり、子供に頻繁に電話やメールに安否確認、願書の志望動機を手直すこと等と同じことだといえる。

「何かが子供自分でできたとなると、親は良い仕事したと自分自身を褒めて、そして次の目標に移す。続きに不必要な介入は子供自身に悪く感じさせてしまったり、親のした事に怒りを覚える。」

子供の失敗やミスを起こすことは潜在的より大きなリスクを引き起こす可能性がある。親の仕事としてそれらの潜在的なリスクを最小限にとどめる。それで親はどういうリスクを許容してよいだろう?「数時間と友人とショッピングモールに行くことにおいて、通常11歳の子供は自分自身の面倒を見ることができる。例えば子供が鞄を忘れたり、高い買い物をしたり、もしくは親と連絡するのを忘れたりしてもだ。」

「幼児にとって公園は未知の世界、子供にとって近所の子供と遊ぶのは楽しい時間、青少年にとって社会は広い世界、それぞれの場所は彼らに興味を注がれる。でも、それぞれの場所の伴うリスクは日常生活の一部である。しかし、成長とは子供が不安すら感じてしまうそれぞれの場所で適応力が自然に生まれることである。」

多くの保護者は自分の子供に不愉快なことをさせたくないと思っているが、私はそれが大きな間違いである。チャレンジが失敗し、子供に悲しい思いを覚えることは彼に大きな武器を手に入れることだ。『成功した失敗』は子供にとって成長の糧である。子供にすぐ手を差し伸べたり、過剰な保護をしたり、チャレンジを回避させたりするのは子供の成長の機会を失わせ、将来に大きな回避できない困難やチャレンジに対応する力を奪うと同じ。」

「良い親と悪い親の関わり合いの度合いについての境界線がくっきり別れている。例えば子供が数学の宿題をしたくない時、良い親は子供が良い学生でいてもらいたいためではなく、社会に進出のに必要な基礎的な数学力として子供に時間を掛けて説明する。その一方、幾度も時間を掛けて学校を探しては一緒に願書に記入して提出して、親と子供が一緒に『頑張れば』念願の学校に入れるという思い込みする親と比較すれば一目瞭然だ。こういう親の多くは自分が大卒というステータスだから、子供は当然のように大学に入ると思っている。」

上記二つの親どちらも支配的なスタンスをとっているが、前者は行動的に対して後者は心理的である。心理的な支配は子供の個性を殺してしまう。背中を押ること、方向性を決めること、褒め称えることの全てが外からの力を加えてあげると、子供の中から自らの背中を押し、進むべき道を決め、自分を褒め称えること等の力量は育てない。

良い親は暖かく、子供に限度のある干渉を設定しそれを超えない、心理的に恥や険悪感を与えない。親は子供への心配と常に向き合わなければならない。子供の仕事は成長すること、親の仕事は子供がどんな状況においても自ら判断を下すことができるのを信じ、そして親自身の不安を制御することだ。

Reference: 

  • http://www.nytimes.com/2012/08/05/opinion/sunday/raising-successful-children.html?pagewanted=all

子供いじめへの対策

70本の論文に20,000の子供のサンプルデータをまとめた報告書によると、過保護する親の子供はいじめの対象になりやすいことがわかった。研究に参加しているProf Dieter Wolke, University of Warwickがこう訴えかける、「親の過度の保護によって不快なことを経験してない子供はそれらに対する耐性が一層脆弱化される。」

「いじめの起因は学校だと思われるが、実は家庭内にある。ネガティブや過酷な親の子供は最もいじめに合う可能性が高いが、驚いた事に過保護の親の子供もいじめに合うリスクが高い。」

親の関与、支援、高度な監督を受ける子供はいじめに参加する可能性が減少されるが、過保護によっていじめられる可能性を増加する。

「子供は親からのサポートが必要だが、ただ多くの親は不愉快な経験までも子供にさせていない。これは子供に経験から学ぶ機会を奪い、そういう子供は最も脆弱的である。」

この報告書のいじめの定義は、6ヶ月の間にいじめの行為を継続的繰り返すことと定義し、一回のものではない。

「いじめっ子は最も脆弱的な子供をターケットとする、つまり泣きやすく、その場から逃げ出す子供が最もいじめに合いやすい、そして一旦その関係性が樹立されるとその子に対していじめを繰り返す。」

社会的な行動に明確なルールを持ち(躾をすること)、そして支援的、感情的に暖かい親は、子供が被害者になりにくい。

いじめは世界38カ国に32%子供がいじめを受けている。いじめを受ける人は、体の不調、精神的不安定、落ち込み、そして自殺傾向が高いという。

Reference:

  • http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0145213413000732
  • http://www.bbc.com/news/education-22294974

子供ストレス対処法

「人間にはストレスが不可欠である。これは人間にとって新たな知識を習得する、経験を獲得する、そして挑戦を乗り越えるのに必要な要素だ。子供達にストレスを体験させる必要がある。」

Psychologist Oddgeir Friborg, University of Tromsøは回復心理学の博士号を持っており、精神的の防御及び健康促進に関する要素に専門としている。現代社会において親は子供達に対して過保護気味だと指摘する。

「例えば子供が他の子供と遊ぶことを恥ずかしがったり、臆病だったりする際は、親は子供の背中を押してあげること、時には強く諭す事も必要だ。」

「親は子供の代わりにすべてしてあげることができない。子供達が早期に自分の臆病さ、内気を克服できれば、彼らは自信を持つことが可能で、そしてどんな困難な社会的な状況に置かれても、自ら解決できる。」

「親は子供同士のケンカをやめようとしている。子供の友達同士や兄弟同士のケンカは見守ってあげる。子供達はその争いを自ら解決できる。その過程を経験させてあげる。」

多くの方は子供がみんなの前に話すことを嫌がったら、やめてあげると考えているか?
「それを強く押すべきだ。子供はそれを対応する方法を習得できるのだ。乗り越えれば、対応方法が学べるから。それは将来彼らに待ち構える様々な困難な課題への準備ができたという意味だ。」

「子供達はストレスや困難への対応を習得できなければ、大人になったらストレス耐性や困難を乗り越える力があると思うか?」

「ただし、親達は子供の背中を押すのはいいが、限度があることを忘れないでほしい。子供のストレスへの耐性を強くすることであり、ストレス耐性を壊す事ではない。」

「ストレスへの対応できない子供は不健康な食事を取る傾向が多い。運動しないでアルコールに飲むことも多い。」

「ストレス耐性が強い人は、楽観的、そして学習意欲が増加し、痛みや悲しみを忘りやすく、楽しく人生を謳歌する。」

「ストレスの耐性がない人は学習障害、成長障害、免疫力の低下、そして病気からの回復も遅い。」

Reference:

  • http://sciencenordic.com/stress-good-children
  • http://developingchild.harvard.edu/key_concepts/toxic_stress_response/

保育所入園率はたった26%!

OECD Education at a Glance 2013によると

  1. 日本で3歳未満の子供の保育所等の入園率は25.9%、OECD平均は32.5%。
  2. 日本の幼児教育または保育施設に対しての投資はGDP比で0.22%で、その内約50%以上が私的支出で賄っている。OECD平均は0.55%、各国の中最下位の2番目。
  3. 15歳以下子供を持つ母親の就職率は52.5%、OECD平均は65.2%である。ただし、この数字は2005年のもので、最新の正式な数字がないが、内閣府が発表の第1子出産前後の女性の継続就業率は38%で、この数字が妥当かと思われる。というと2010年のリーマンショックによる経済ダメージはOECDの発表に反映されていない。

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さて、この数字で何にかわかるかな?
待機児童の問題、母親就職率は①と②と③関係性がある。入園率が上昇すれば、必然的に保育設備への投資が増加する。そして、母親の就職率も上がる。
憂慮すべきなのは、入園していない子供の数と財源の問題だ。
母親が働けば労働力になるし、経済が回る、財源を増やす➡保育所が増える、と単純に考えてしまう。それだけで解決できない、日本の男女の賃金の差が女性労働者を拒んでいる。

女性管理職を増やす前に、まず男女の賃金の差を是正すべきではないか。

ちなみに、2012年Goldman Sachsが作成したウーマノミクスに関連する資料に女性就職率と出産率は正の関係にあると。女性が働けば子供が増えるとね。

Reference:

  • http://www.oecd.org/edu/eag2013%20(eng)–FINAL%2020%20June%202013.pdf
  • http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_25/pdf/S3-1-2.pdf

知らないと損するかもしれない幼児教育

幼児の初期脳形成を理解することによって幼児教育は幼児への投資という考え方に変わる。

① 脳は妊娠中から成人になるまで時間をかけて構築されている。

初期経験は脳の形成に際してその品質に影響する。丈夫なもしくは脆弱な脳の基礎を構築することによって将来にわたって学習能力、健康、そして行動に関しても影響を与える。

② 遺伝子と経験の双方向的に働きかけることによって成長期において脳の形は作られる。

幼児と関わる家族、保育士、またはそのコミュニティの中メンバーとの双方向的なコミュニケーション、つまり表情、手振り、返答などは幼児の成長過程におけて不可欠な要素である。これを欠くことで、脳は期待通りの構造にならず、引いては学習と行動の特異性につながる可能性がある。

子供の脳の成長段階

 図1.子供の脳の成長段階

③ 歳とともに脳のキャパシティは低下していく。

環境と人との係わり合いを順応するために、脳は幼児期においては最も柔軟的、もしくは形成力がある。しかし、成熟する脳はより複雑な機能を処理するため、脳が特化されるようになるとともに、新しいまたは予期できない課題に適応する能力や再構成する能力が低い。

④ 認知力、情動、社会性などの能力は生涯にわたって密接に絡み合っている。

心理的および身体的な健全、社会的スキル並びに認知性言語学的能力は早い時期に出現させることにより、学校、地域社会、そして後の社会進出においても成功の鍵を握るすべての重要な前提条件である。

⑤ 不要なストレスは脳の構築に妨げるだけではなく、生涯にわたって学習、行動、物理的および精神的健全のすべてに障害を起こす。

ただし、正のストレス(中程度、短期的な生理的不愉快な経験)は健全な成長の中において重要かつ必要な側面がある。が、不要なストレスは強力的で、軽減出来ないもので、体のストレスマネジメントシステムを活性化してしまう。大人の支援保護を受けられない状況で、不要なストレスが成長期の脳の構造過程によって体に取り込んでしまう。