働く母親の子供の学力について – The Effect of Maternal Employment on Children’s Academic Performance。2013年全米経済研究所の発表による、働く母の子供は学校成績が良い。デンマークで135,000名学童のデータを使った分析した結果、働く母の子供が中学三年の時の成績が専業主婦の子供より良いとのこと。
調査は子供が生まれて最初の3年間で働く母、中学三年までずっと働く母並びに専業主婦の子供と比較したところ、最も良い成績の子供の母はパートタイムで働く母とのこと。
また、働く母は子供の認知能力の成長への影響が見られない。
研究チームのリーダーで、コーネル大学Rachel Dunifon教授は、働く母は子供の学力にポジティブな効果をもたらす。その要因の一つは働く母は家計に経済的豊かさをもたらし、教育費へ財源が捻出できるのではないかと分析した。
この論文は今まで子供がお家で育つのが良いという考え方に疑問を投げかける形となった。ただ、デンマークはトップレベルの幼児教育や保育機関を要していることも忘れてはいけない。働く母だからといって必ずしも子供が良い成績を修めるとは限らない。
最も働かなければ行けない時、どのような保育施設に入れて、どのような幼児教育を受けているかは子供に生涯にわたって影響を与えて続ける。保育園や幼稚園を選ぶ際に、まずは施設の環境面、カリキュラム、先生の資質、サポート等々を確認すべき。
Reference:
- http://www.nber.org/papers/w19364
(The Effect of Maternal Employment on Children’s Academic Performance – Rachel Dunifon, Anne Toft Hansen, Sean Nicholson, Lisbeth Palmhøj Nielsen)