弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A

問1 ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか。
(答) 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、日本に飛来する場合、極めて短時間で日本に飛来することが予想されます。

例えば、平成28年2月7日に北朝鮮西岸の東倉里(トンチャンリ)付近から発射された弾道ミサイルは、約10分後に、発射場所から 約1,600km離れた沖縄県先島諸島上空を通過しています。

なお、弾道ミサイルの種類や発射の方法、発射場所などにより日本へ飛 来するまでの時間は異なります。

問2 なぜ頑丈な建物や地下街などへ避難するのですか。
(答) ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるためには屋内(できれば頑丈な建物)や地下街など(地下街や地下駅舎などの地下施設)への避難が有効だからです。

問3 自宅(木????住宅)にいる場合はどうしたらよいでしょうか。
(答) すぐに避難できるところに頑丈な建物や地下街などがあれば直ちにそちらに避難してください。

それができない場合は、できるだけ窓から離れ、 できれば窓のない部屋へ移動してください。

問4 建物内に避難してから気を付けることはありますか。
(答) 爆風で壊れた窓ガラスなどで被害を受けないよう、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動してください。

問5 弾道ミサイルの情報が伝達されたとき、自動車の車内にいる場合はどうすればよいですか。
(答) 車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあります。 車を止めて頑丈な建物や地下街などに避難してください。

周囲に避難できる頑丈な建物や地下街などがない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守ってください。

問6 車から出ると危険な場合はどうしたらよいですか。
(答) 高????道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機してください。

問7 ミサイルが着弾した後は何をすればいいですか。
(答) 弾頭の種類に応じて被害の様相や対応が大きく異なります。

そのため、テレビ、ラジオ、インターネットなどを通じて情報収集に努めてください。また、行政からの指示があればそれに従って、落ち着いて 行動してください。

問8 近くにミサイルが着弾した時はどうすればいいですか。
(答) 弾頭の種類に応じて被害の及ぶ範囲などが異なりますが、次のように行動してください。
・ 屋外にいる場合は、口と鼻をハンカチで覆いながら、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内の部屋または風上に避難してください。
・ 屋内にいる場合は、換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉してください。

ノロウイルスに感染しても嘔吐や下痢を発症しない場合がある!

このような状態を不顕性感染というんです。

平成27年日本国内では発生したノロウイルス食中毒の原因の内、約4割は不顕性感染です。

不顕性感染でも、感染者の糞便には多くのノロウイルスが含まれていますので、気付かない内に感染をしてしまう可能性があります。

ちなみに、ノロウイルスの排出は1ヶ月程度続くこともあるのです!

気をつけてください。

脱抗生物質 スーパー耐性菌から守る

抗生物質の使用は、抗生物質耐性を生む主要な原因です。ヒトにおける抗生物質使用の3分の1から2分の1までは、不必要または不適切です。アメリカでは毎年、救急室、病院ベースの診療所などに、約4,700万本の不要な抗生物質処方箋が処方されています。

抗生物質耐性に対抗し、薬物反応を起こさないためには、抗生物質を適切に使用しなければなりません。これは、必要な場合にのみ抗生物質を使用し、必要に応じて抗生物質を正しく使用することを意味します。

風邪、インフルエンザ、喉の痛み、気管支炎などのウイルスによって引き起こされる感染症は抗生物質を服用する必要がありません。抗生物質を服用しなくても、多くの副鼻腔および耳の感染症は治癒する可能性があります。代わりに、症状を軽減することはこれらの感染を最も良い治療選択肢となるかもしれません。

風邪、インフルエンザ、咽頭痛、気管支炎などのウイルス感染に対する抗生物質を服用すると:

  • 感染症を治してくれない、
  • 他の人は感染症を感染しないわけではない、
  • 不要で有害な副作用を引き起こす可能性はある、
  • 細菌が抗生物質の効果に抵抗する力(耐性)を付ける。

ウィルス性感染に関連した症状の最善の治療選択肢は、休息、水分補給、そして市販されていない薬品かもしれません。

アメリカで26種類抗生物質すべてに耐性を持つ細菌に感染した米国人女性が、昨年9月にネバダ州の病院で死亡していたことを、米疾病予防管理センター(CDC)が2017年1月13日に報告した。

Reference:
Centers for Disease Control and Prevention (CDC)
https://www.cdc.gov/features/getsmart/

風邪はウイルス性?細菌性? 抗生物質効くのは?

症状 ウイルス性 細菌性 抗生物質の必要性
*風邪・鼻水
*気管支炎・咳風邪
**百日咳
*インフルエンザ
**連鎖球菌咽喉炎
*咽喉炎
*滲出性中耳炎
**尿路感染症

*通常はウイルスによって引き起こされます。
**通常は細菌によって引き起こされます。

Reference:
Centers for Disease Control and Prevention
https://www.cdc.gov/features/getsmart/infographic2.html

香港の熱い幼児教育

画像:幼児園入学書類をもらいに、並んでいる保護者達。

香港のニュースが取り上げられています。以前友人に香港の教育が熱いとよく聞かれて、多分そうせざるを得ないと答えました。

教育熱心はおそらく中国系の方々が共通している部分です。アメリカの中華系の学校では、中国系の子供は難しい数学をかなり早期に教えているそうです。

香港は土地が狭い故に、不動産が高い、そして自由貿易政策を掲げるので、資金の移動も自由のため、投資ファンドも集まりやすいです。対象は香港株とH株だけではなく、不動産もターケットされています。そのため、リーマンショック以降からは高い値段が取引されています。

日本人と同じく、多くの香港人はマイホームを持つことが夢です。マンション価格が高い割には面積が小さく、例えば37平米の中古でも4千万円はくだらないです。少し良い条件だとそれ以上の値段を払わなければなりません。一般的の賃金では大卒の平均給与は約15万円〜、高卒はその半分8〜10万円くらいです。ということは最低でも大卒しないと、一生かかってもマイホームを持てません。

ところが、香港は大学8つしかない(一つは通信制)、極度の狭い門に加えて毎年中国からの進学希望者と競争しなければいけないので、2011年大学進学率19%、日本は60%弱。

つまり、元々教育志向であり、さらに安定収入を得るために大学を行かせたい保護者は幼児教育に拍車がかかったということです。

2歳半からの幼児園なので、有名なところではすぐいっぱいになります。生まれる前まだ名前も無いまま子供の入学願書を提出し、親も面接させられ、質問もかなり高度なもので、子供の将来おろか、今親の収入や将来の展望まで聞かされます。子供は2歳半までしゃべることができないと、かなり不利だと言われています。

学校側も需要に応じてないと、児童が集まらなくなります。カリキュラムは学力だけではなく、思考力養成のプログラムも入れなければなりません。

行き過ぎたかもしれませんが。中国のことわざがあるように、「学如逆水行舟、不進則退」(学問は水の流れに逆らって舟を進めるようなもの、進まなければ退歩する)。学問で身を立てることは悪いことではありません、子供達は幼少期で学んだことはいずれ役に立つとは思います。

無駄な子供医療

無駄医療無くす

無駄な医療を無くすために
賢く選ぶ(Choosing Wisely) アメリカ小児科学会
「Choosing Wiselyは、アメリカ内科医学委員会が創設したABIM財団により2011年から展開された活動である。患者と医師に対して過剰医療についての情報を提供することで、医師と患者との関係を密にし、患者中心医療の推進を目的としている。」

① ウイルス性呼吸器疾患(副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎)は、抗生物質を投与すべきではない。

幼児への抗生物質の使用率は低下する傾向ではあるが、依然として高い水準である。ウイルス性呼吸器疾患に対して不必要な抗生物質の投薬は抗生物質耐性が生ずるとともに医療コストの増加及び薬物副作用をもたらす。

② 4歳以下の子供の呼吸器疾患に対し、風邪薬や鎮咳剤を投与したり推奨してはならない。

研究によるとこれらの薬品は子供に対してほんの少し効用しか与えられない、その一方、潜在的に深刻な副作用をもたらす。多くの子供向けの鎮咳剤と風邪薬は複数の成分を含まれているため、飲み合わせることによっては不慮の過剰摂取の可能性が高まる。

③ 頭部の軽い外傷に対し、CT撮影は不要である。

軽微な頭部外傷は小児および青年において一般的に発生するものである。病院の救急部門に診察を受ける子供の約50%は頭部外傷に不必要だと思われるCTスキャンを受けさせられている。子供の脳組織が電離放射線に敏感であるため、生涯のがんリスクを増加させるなどX線撮影は子供に相当な危険をもたらす。

④ 子供の単純な熱性けいれんに対し、CTやMRIなどの神経画像撮影は不要である。

CTスキャンは放射線に関連しているため将来のがんリスクを増加させる可能性がある。MRIは鎮静が必要なためリスクとコストを増加させる。

⑤ 日常的な腹痛の訴えに対し、CT撮影は不要である。

子供の繊細な臓器に過剰放射線被曝は生涯のがんリスクを増加させる可能性がある。また、不適切なCTの手順によって放射線の過剰摂取の可能性がある。